テレビで桜の開花予想やっとった。
世間が春の訪れに浮き足立っとる中、うちの家にも、ようやく小さな桜が咲き始めた気がするわ。
息子は、今日も学校へ行った。
それだけで十分すぎるくらいやけど、今日のお弁当には、いつもより一品多くおかずを詰め込んでやった。
ほんまにささやかな、うちなりの「お祝い」や。
今月に入ってから、あの子が前を向いとる。
この「桜が咲いとる状態」を、一瞬の夢で終わらせるわけにはいかん。
これを維持するためには、やることは決まっとる。
残業もアルバイトも、もっと増やしてガシガシ稼ぐだけ。
そして何より、支払いを一回も滞らせんこと。
「返済の変態」やと思われてもええ。
一円の狂いもなく、きっちり義務を果たし続ける月を積み重ねていくんや。
借金という冬がどれだけ長くても、こうしてあの子が笑って学校へ行く背中が見れるなら、母ちゃんは何時間でも立ちっぱなしで働ける。
満開の桜の下を、胸張って二人で歩ける日まで。
今はただ、泥臭く、必死に土を耕し続けるで。
さあ、午後も仕事、気合入れ直して突き進むわ。