息子が小学生になって、
２年生の終わりくらいからしきりにパパが欲しいと言い出した。
うちにはどうしてパパがいないのか聞かれた。
嘘つくべきか、それとも正直に話すべきか悩んだ。
小学生に正直に話すのは酷だと思ってた。
それに私ももう言いたくなかった。
１番大事な時に大きな裏切りを受けたから。
一生かかっても許すことはできないかもしれん。
借金とギャンブルは未だに嫌い。
貧乏は仕方ない。
借金も病気で働けないとかだったら受け入れた。
それなら私も頑張って働けたし、
この子のパパとして胸張って生きてこれたはずやし。
でもギャンブルで借金は無理。
いやマジで無理。どうせまたやるんやろうし。
それに簡単に信頼関係は回復できない。
時期も時期で。妊娠してたし。
出産に強く反対されてた。それなら旦那としていらんし。
息子は何があっても守りたかった。
母は強いんやよ。
そんな過去もあっていつか大きくなって、
興味があったらちゃんと話す。
そう伝えたけど、よくわかってなかったんやろうね。
何回もパパ欲しい。
そう息子にお願いされた…。
今まで子育てに命がけでやってきた。
そんな婚活なんてする余裕もなくて。
バツイチ、シングルマザーでもう３０代前半。
どう考えても難ありと思われても仕方ないやん。
間違いなく過去になんかあったパターンよ。
うちの場合はなんかあったとかレベルじゃない。
たぶん。息子なりにかなり我慢してきたと思う。
わがままとか言えんかったけど言えたと思って。
パパが欲しい。その息子の言葉を実現したくて３０代前半。
婚活開始。手軽に始められるマッチングアプリから。
このマッチングアプリで出会った男性との出会いが…
後々、大変なことになるとは当時の私は知らなかった。